今年のドラゴンズは非常に弱い、多分今年はAクラスに入れなくて終わるだろう。
フャンの人達の中では 優勝させた落合さんを辞めさせて 高木さんに代えたことに
大ブーイングのようだが、自分もしばらくはドラゴンズの優勝は観られないだろうと思っている。
小学5年からドラゴンズファンだけど、落合監督時代 あれほど強いと感じるドラゴンズを見たことがなかった。
以前も近藤監督や星野監督で優勝したけれど、言い方が悪いが「たまたま」すべての好条件が揃った時
優勝できたという感じで だから翌年からだんだん弱くなっていく。
ところが落合さんの時は 優勝した次の年 たとえ優勝できなくても あまり弱いという感じはなかったし、
また翌年は優勝を狙えるだろうと感じられた。現実にそうなっていた。
落合さんの物の見方、考え方は非常に勉強になった気がする。
1試合のゲームの進め方、1年間のシーズンの勝敗の計算の仕方
それをやっていく上での 選手の力量などの見極め方、相手チームの戦力分析など
綿密に計算された進め方。
勝負事だから 予期せぬ事は起こる、そういう予期せぬことが起こった時 優勝を逃していた気がするから
決して弱いから優勝が出来なかったわけではなかった気がする。

今は落合さんの作り上げたチームは空中分解状態
高木監督にしてみれば 他人の為に調整された機械(それも特異なタイプ)を いきなり渡されてそれで前任者と同じ物を作れと言われているようなもので、だから1年目は余韻で上手く動いたけど 
もう今年はダメになったのも理解ができる。

ファンの人達の中で感情的に怒っている人達がいるけれど
そういう感情移入した見方もあるだろうが、自分はそういう見方はしない。
若い時は ドラゴンズの負けに 怒りすら感じた頃があったし 失敗した選手に対しても
怒りを感じたし、相手チームに対しても憎しみすら感じた時があった。
今はもうそういうものは一切感じなくなった。
プロ野球はあくまでも興行であるし、楽しむもの。
見る側の見方で 見え方が随分変わる。
負けてもいいのだ。負けるには負ける理由があって その結果である。
負けている中から 何を見るか、何が見えるかが楽しい。
多分 落合さんがそれを教えてくれた気がする

そして 落合さんが作り上げたチームも老朽化しつつある。
(あのまま 落合さんが監督をし続けていたら その老朽化しつつあるチームをどう変えていくかも
見たかった気がする。)
選手の入れ替え時期に来ているのは確かで、そう意味でも高木さんは気の毒な部分はある。
多分 今年で高木さんは終わりだろう、そして次の監督になった人がどういうチームをつくり上げるかが
見もので、その新しい監督の力量、見方、考え方を見るのも楽しみの一つ。
選手に対しても 好きな選手、気になる選手はいるが もう子供の時のように特定の選手に
感情移入は出来ない、と言うのは彼らは大金持ちで年間何千万も何億もおもらう人達
その人達が 年を取ってきて能力が下がってきたのなら 次の選手が見たい。
新しいものが見たい。それが球場までお金を払って観に行っている人達の権利だから。

フャンからしたら楽しむためのプロ野球なんだけど、
そこには各選手の人生があり、感情があり 思いがあり、
スポーツなのだから 勝ち負けだけを楽しむのもいいのだが、
決して 誰かがプログラミングしたコンピュータゲームではないのだから
その人間臭いプロ野球が自分は好きだし、観ていて楽しい。
うまくいく選手、途中で辞めなくてはいけない選手 様々だけど
そこのところの人間模様も 興味津々である。