9月の始めに夏休みで東京に行ってきて、
友達と一緒に 自分達が出た菓子学校に行ってきたんですが、
自分を可愛がってくれた先生が今もいて
その先生の授業を少し見させて頂いたんですけど、
受けている生徒達が 丁度自分の子供と同い年だと思うと
なんか 関係のない若者達とは思えなかったし、
自分自身が 彼らと同じように30年前 この先生の授業を受けていたと思うと
不思議な気持ちで見ていました。

話が少し変わりますが、店に出入りしている業者の若者が職を変わると言って
9月いっぱいで辞めるそうで、
自分から見たら、今の職場が悪いとは思わないし、頑張ってやっていけば
楽ではないとは思うけど、ちゃんと家族を養っていけるだろうし、
それなりにやっていけると思うし、
保証もあるし、休みもあるし、間違ってもつぶれるような事はないし、
自営業者からしたらその話を聞いて、「今の決断が君の人生において、良い決断になるようガンバレ。
間違っても 今の決断が間違っていて、あとで後悔する事のないように」
と思う。
本人はどう思っているのか解らないけど、もし今の職場、職業がイヤで辞めるのなら、
そして、自分自身がやりたい事とか、目標があるのなら違うかも知れないけど、
その人が思う以上に頑張らないと 必死にならないと 難しい気がする。
菓子学校で見た生徒さん達、彼らは専門学校生。
一応「お菓子」という職業を選んで 学校に来ている。
自分達の時でも、みんながみんな菓子屋になったわけではないけど、
菓子屋という職業で身を立て行こうと思うのなら 卒業してからまず5年が正念場だと思う。
いやいや、どんな生き方をしようと、まず25〜6歳までがとりあえずの正念場だと思う。
そこをいい加減に 目標もなくただ何もなく時間を浪費して過ごししてまうと 
そのあと 何らかの形を作っていくのは難しくなる気がする

なかなかねー 人というのは 自分の事はわからないもので
他人から見て、ましてや50の自分から20くらいの人を見ると
自分が過ぎてきた道だから、「もっとこうすればいいのに、ああすればいいのに・・・」
と思うんだけど、それを若い人に「ああだ、こうだ」と言っても
若い人からしたらうるさい話に聞こえたり、聞いているつもりでも本質的な事は
解っていなかったり、結局経験がない分、言われている事の分析力がないから
自分が歳を取って 振り返ると 「アーあのおじさんが言っていた事とはこう言う事だったのか」
と思う人は思うかも知れない。
結局、人はいつもいつも正念場、どの道を選ぶのか??
どう事柄に対して 頑張り抜けるのか?
どんな道であれ その頑張り抜いた人が まあまあ良い感じになれるのかも知れない。
それとて、いつも自分が思うのは
巡り合わせの「運」とか 何らかの後から考えると奇跡的な「運」が大きく作用する気もする。

でも、20から25までが正念場と書いたけど、
本当は 子供の頃かずっとそうなのかも知れない。
子供の頃なら勉強。
この誰もが受ける事が出来る 学校での勉強を一生懸命 頑張れた子と頑張らなかった子。
良いところの子なら 幼稚園からお受験があるけど
一応一般的には高校受験で、ここで自分が受けたいと思う高校を受かるかどうか?
大学に行くなら大学受験も正念場。
それぞれの人がそれぞれの人生で、折に触れて正念場がある
ここを上手く乗り切るか乗り切れないかで 大きく人生が変わってくる。
ある程度の大人になってもそうで、
自分だって 「もしあの時・・・こうしていれば」とか「こう考えていれば」という事はある。

でも、高校受験、大学受験の様に 明らかな正念場なら解りやすいけど、
何気ない日々の中で、実はその人にとって大きな正念場だったとしても
本人も周りも 気が付かない時がある。
人によっては そういう正念場を逃げてしまう人がいる、避けてしまう人がいる
また本人にしてみれば 考えて行動した決断がそれ程でも無かったり
考えが足りなかったり、
いろんな所で 実はターニングポイントというのはあって
その都度 頑張れた人、頑張れなかった人 様々で

しかし、それでも頑張ろうが頑張らまいが、時は過ぎていく
世の中も、その人がどうなろうが何も変わらずあり続けるし、
自分の頭の上を 人も時間も物も すべて過ぎていく。
むなしいくらいに 自分に関係なく過ぎていく。
今こうしている時間だって、自分にとっては普通の朝だし、多分普通の一日になるはず、
だけど、人によっては今日という日が重大な日になっているのかも知れないし、
生死を分ける日になるかも知れない、でも世の中は一見何も変わらず
あり続けている、
そういう物だから、だからこそ自分がどれだけそれを思って
頑張り抜けるか、誰も言ってくれない分 難しい、

やれる人はやれるけど、やれない人はやれない
ちょっとした違いなんだけど、それが大きな違い
タダそれだけの違いが 全然違う人生。

こう書いている自分だって これからどうやっていくか
正念場は続く。
「頑張る」と簡単に言うけど
どう頑張るかが難しい。