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IMG_1452機械屋さんなどの職業の人たちが使う道具で、物の長さや内径を測る物です。自分は工業高校に行っていたので、昔から知っている道具ですが、その頃はどこで売っているかなど考えもしなかったのですが、最近はホームセンターで普通に売っていますし、写真の物はダイソーで1000円で売っていました。
菓子屋が何に使うかと言えば、ケーキを決めたサイズにカットするときの目印を付けるときに使います。菓子屋には必要ないですが0.05mmまで測れます。普段はあまり使いませんがあると何かと便利で、写真の物は2代目で最初のは頭のネジがバカになってしまったので、ダイソーで見つけたときはラッキーでした、ホームセンターより何百円か安かったですから。

この前の土曜日のNHKの番組で 今の問題の派遣切りされた人がある機械メーカーの面接に行ったのですが5分で不採用、何か聞かれる前にこのノギスを渡されたそうで、その人30だと言っていましたが、今まで機械製造の派遣に行っていたそうですが、それでもこのノギスをさわった事も見た事も無かったそうです。それで履歴書には「物作りが好きで、今までもやってきたのでそういう仕事がしたくてこの会社に入りたいです」と言われても 来られた会社もノギスも知らないような人で30にもなる人では何ともならないのはよくわかります。
別にその人を責めるとか能力不足を笑うつもりは全くありません。それよりそれが今の日本の人作り、教育なんですね。気づかせない、考えさせない。自分と同じ年の人が職場にいたとして 「この人はあれも出来る、これも出来る、こんな事もあんな事も知っているのに、自分は・・・・」とは考えない、だからその人の職場にも絶対ノギスはあったはず、でもその人の目にはとまらなかったし、その人自身には関係なかったし、「どうやって使う道具なんだろう?」とも思わなかった。そういう事を気づかない、やってこなかった人の自己責任と言うのはあまりにも酷なような気がします、企業はそういう人をやすい賃金で物のように使ってきて、いらなくなったから捨てる、あまりの問題の深さに直接的には関係がないと言うものの恐ろしい気がします、もう過ぎてしまった時間は戻りません。