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自分は東京の菓子学校に行ったので、その頃の学校は1学年100人くらいで9割方 男でほとんどが菓子屋のせがれで、女の子でも菓子屋の娘がいました、
ですから、今でも菓子屋をやっているやつがほとんどですが、親とやっているやつで辞めたやつはいないと思いますが、そろそろ その親も寿命が近づいているのでこれから 彼らがどうするか課題は大きいように思います。親と一緒にやっているから人も雇わずやってこられたけど、明るい事はあまり無いように聞いています。中には親が出来なくなったら 店を閉めて大手の菓子メーカーに働きに行こうか考えているやつもいます。

1年間、当然 「どうしてこんなに売れないんだ??」と思うときはちょくちょくあります。そんなときは名古屋に帰ろうかとか、奥さんが埼玉なので 埼玉に行こうかとか真顔で夫婦で話す事はあります。多分どんな商売だってそんなときはあると思うんです。
実際、仲間で10年くらいやって、閉めてしまったやつはいます。
自分に言わせると、そいつのやった所は、仲間の中でも もっとも良い立地だったように思うのだけれど、そいつは 言っては悪いけど、勉強不足、努力不足。
「閉めた」という話を聞いたとき 「そうだろうな」と思いました。
それから、親の土地に店と住まいの兼用住宅を建ててやっているやつがいますが、店の売り上げが伸びず去年の夏は、トヨタの季節工に行こうか 真剣に考えたそうで、知り合いに菓子メーカーの人に相談したら「うちに来てくれ」という話になって、今でも日給月給で行っていて、店は奥さんにまかせて作れないケーキは友達から取っているらしいです。
もっとも最悪な話は、自ら命を絶った人もいます。本当の理由はわかりません。
でも、商売人がその道を選ぶ理由は・・・・。滅多な事は言えないのでここまでに。

この前書いた川崎の友達は、4年くらい前あまりに売れなくて 夜フャミリーレストランにバイトに行ったくらい 店を始めた頃は毎日10万以上売れた店だったのに・・・、今は結婚式場のウエディングの卸をやっています。相手が大きいから、確かに大きなお金が動きます、だから、先日家を買いました、それは偉い事だけれど、話を聞いていると死にものぐるい 友達としてそいつの身体を心配しています。

自分の友達で昨日書いたように、二店舗 オープンさせて従業員も何十人も雇っているやつは、親から継いだやつ以外いません。みんな商売下手なやつばかりです。多分、それが現実です。

若い子が一生懸命、怒られながらやっているのを見ると、自分もそうだったから「頑張れ」とは思うけど、シュー皮が焼けるようになった、クッキーが焼けるようになった スポンジが上手に焼けるようになった、職人としては一つ一つ出来るようにならないといけないのだけれど、で、それがどんな将来につながるの??
若い人が夢とか希望とかを なかなか現実にしにくい世の中、やっている人も続けていく事が難しい世の中、本当に格差社会、勝ち組、負け組がはっきりしている世の中 大変な世の中です。